整形外科 – orthopedic –

診療内容

整形外科では運動器の病気や怪我の治療を行っております。運動器とはは脊椎・骨・関節・筋肉・靭帯・脊椎などの総称です。
基本的な治療は ①薬や注射による治療 ②リハビリテーション・日常生活指導 ③必要に応じて手術 となります。骨粗鬆症・関節リウマチ・スポーツ障害の方も一度ご相談下さい。

受付時間

047-327-3355

月・火・金水・木土曜
受付時間8:00~12:008:00~12:008:00~11:30
13:00~16:30
診察時間9:00~9:00~9:00~
14:00~

※祝祭日、年末年始を除く ※急患24時間診察できます

医師紹介

整形外科部長 長谷川 俊介 医師

専門領域:整形外科領域全般

 こんにちは。私は、整形外科領域全般を診療しています。高齢化に伴いお身体の一部が痛くてお困りの方が非常に増えています。投薬加療、手術加療などを含めまして皆様の疼痛を少しでも楽にできるように最適な治療を選択する事を心がけています。どんな些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。お力になれるように頑張ります。


松本 幹生 医師

専門領域:股関節外科、関節リウマチ

 私が専門としている整形外科とは、痛みに関する診療を主とする科です。痛みの原因を丁寧に調べて、できるだけ早く痛みが取れるように治療致します。


中村 文彦 医師

専門領域:一般整形外科、骨粗鬆症、関節リウマチ

 皆さん、こんにちは。私は外傷、腰痛、肩こり、関節痛等の症状に対し、各検査に基づいた適切な内服、外用薬、又は局所注射点滴等の医療を行います。どうぞよろしくお願い致します。


舘崎 愼一朗 医師

専門領域:日本整形外科学会相談医

 皆さん、こんにちわ。毎週金曜日(午前)整形外科外来を担当しております。
 日常生活に支障となる痛み・機能障害をインフォームド・コンセントを重視して、できる限り緩和するように努めております。


田中 瑞栄 医師

専門領域:整形外科一般、骨代謝疾患・骨粗鬆症

 女性の整形外科医は、女性医師が増加している近年においても、いまだ少ないのが現状です。女性という特徴を生かして、きめ細やかな対応を心がけています。


腰痛について

腰痛はごくありふれた症状ですが、様々な原因で起こります。 腰椎椎間板ヘルニアなどの病変によっても起こりますが、その他腫瘍や尿路結石、精神的な要因が関与していることもあります。
腰痛の原因によって当然治療法も異なってきますので、ただの腰痛と軽視せずに、一度しっかりと整形外科の専門医による診察を受けることをお勧めします。また、腰痛のみならず、下肢に痛みやシビレのある方、歩行に制限のある方は特に注意が必要です。
なかなか腰痛が治らない方、内服や湿布・マッサージなどで症状が改善しない方、また下肢に症状のある方は、MRIによる精密な検査を受け、適切な治療を受けることが大切です。

腰痛の原因となる疾患

腰椎椎間板ヘルニア
腰痛・下肢痛・しびれの症状が出ます。
腰部脊柱管狭窄症
下肢痛やシビレで連続した歩行が困難になります。
腰椎すべり症
腰椎が前後に滑り、腰痛・下肢痛が起こります。
側弯症
時期や程度により注意が必要です。
胸腰椎圧迫骨折
骨粗鬆症の方や外傷で起こります。
脊髄腫瘍・転移性脊椎腫瘍
稀ですが、腫瘍により腰痛が起こります。
椎間板炎・化膿性脊椎炎
稀ですが、感染により腰痛が起こります。

腰痛に対する検査

レントゲン検査
腰椎の変形・すべり・椎間板腔の狭小化などの腰椎の大まかな異常が判ります。
骨密度検査
骨粗鬆症の診断および治療に必要です。
ABI検査
動脈硬化や下肢の血流の障害の診断に有効です。
MRI検査
脊髄・馬尾神経・椎間板が詳細に描出されるので椎間板ヘルニアの部位・程度・縮小や悪化の変化も診断できます。また脊柱管狭窄症の部位・程度・手術が必要であるかの診断にも欠かせません。その他、脊椎腫瘍(ガンの骨転移の有無)の診断、圧迫骨折が新しいか古いものであるかの診断にも有効です。市川東病院では1.5テスラの高精度のMRI装置がありますので、正確な画像診断が可能です。磁石を利用した検査ですので放射線の被曝もなく、安心して検査が受けられます。

腰痛の治療法

内服・湿布・坐薬
症状・画像検査・既往症に応じて検討します。
トリガーポイント注射
痛い部位への注射で痛みをとります。
仙骨部硬膜外ブロック
下肢の症状がある方に効果が期待できます。
神経根ブロック
特に下肢痛が強い方に有効です。
装具療法
採寸し自分の体に適合したコルセットを作成します。
リハビリテーション
理学療法士による運動療法・物理療法を行います。
手術
麻痺の進行や保存療法で改善しない場合に手術を検討します。

病気の紹介「腰部脊柱管狭窄症」

腰椎椎間板ヘルニアはよく耳にする病名ですが、腰部脊柱管狭窄症はあまり聞きなれない病名かもしれません。しかし、腰部脊柱管狭窄症という病気は実は腰椎椎間板ヘルニア以上に多くの方が抱えている疾患であり、またそれに気が付かないままに日常生活を送っている方は決して少なくありません。

腰部脊柱管狭窄症であることに本人が気づいていない場合のあること、腰部脊柱管狭窄症の診断を今までに受けていない方が実は多数存在するという状況には理由があります。一つは少しずつ狭窄が進行するため症状の変化に気が付かないためです。又もう一つには一般的に整形外科で行われているレントゲン検査では骨しか写らないため、確定的な診断は出来ないためです。精密検査であるMRI検査を行い始めて脊柱管の状態を確認することが出来ます。以前は造影剤を使用しないと判明しなかった部分が、MRIにより容易にかつ侵襲なく検査することが可能となりました。

腰部脊柱管狭窄症には特徴的な症状があります。長い距離が続けて歩けない、しばらく歩くと下肢の痛みやシビレのために休んでしまう(間欠性跛行)という症状ですが、年齢のために下肢の筋力が落ちただけ、ただの老化現象と診断されてしまうこともあります。間欠性跛行は厳密には血管性の病気である閉塞性動脈硬化症との鑑別診断が必要であり、やはり整形外科の専門医による診断が必要となります。

腰部脊柱管狭窄症の治療として、痛み止めや神経の血流を改善する薬の内服や仙骨部硬膜外ブロック、神経根ブロックがあります。なかなか内服やリハビリでは症状が改善しない方、下肢の症状が強い方には特にブロックによる治療をお勧めいたします。腰部脊柱管狭窄症の患者さんの中でブロック治療により痛みが軽減し、楽に歩行が出来るようになった、手術をしないですんだという方は数多く見られ、大変有効な治療法の一つと言えます。

今までいろいろな病院・整形外科で治療を受けてきても良くならずに困っている方、手術を勧められているが出来るだけ手術はしたくないという方、あるいは今後歩けなくなることが心配だという方など、是非お気軽にご相談ください。

リハビリテーション室の案内